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ヘナカラーは植物で染める白髪染めです。
化学的なものは一切はいっていない、植物成分100%のヘアカラーです。
植物ですので、採れた時期、採れた年によっても、ヘナを溶くお湯の温度や水の分量は変わります。
また、使う季節、春夏秋冬では、湿度や温度が違うので、ヘナを溶くお湯の温度や水の分量も変わります。
メーカーによってはヘナの育て方も、採集のしかたも、生成のしかたも違うので、メーカ−によっても変わってきます。
またヘナ100%の白髪がオレンジになるヘナは染めやすいのですが、
特にインディゴがミックスされたヘナは、温度や水分量や放置時間によっては、その影響をうけやすいので、染まりづらくなることもあります。
当店では、ナチュラルブラウン、ディープブラウン、サハラブラウン、アースブラウン、ライトブラウン、ビターオレンジ(ヘナ100%)を扱っています。それぞれの色によって、入っているヘナやインディゴ、ハーブの配合が違います。
また染める人の髪質も様々です。同じ白髪に見えても、実はそれぞれ違うのです。同じ色で、同じように染めても、同じようには染まるとは限りません。
例えば、サハラブラウンは、基本の色は栗色なのですが、サハラブラウンで染めても赤みがでて、栗色にならない場合もあります。アースブラウンの基本の色は暖かみのあるブラウンですが、アースブラウンで染めて、栗色っぽくなる人もいるのです。
1度ご希望の色で染めてみて少し赤みが出たり、実際より明るかった、暗かった場合は別の色で試していただき、ご希望の近い色に近づけていきます。
染める時間も基本の時間はありますが、人によっては染まりづらい人、染まりやすい人がおられます。髪質によって変わりますので、放置時間も人によって長くすることもあります。
染めてから時間が経つと少数の方ですが、まれに赤っぽくなる人もおられます。
お客様が気になるようであれば次回、違う色で染めてみて試して頂いております。
基本の色を決めて、そこからご自身に合った色を見つけてまいります。
植物ですので、化学染料と違い、一気に全体の髪色が真っ黒になったり明るくなることはありませんので、ご安心してください。ゆっくりと。ご自分の気に入った色を。
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植物だけでそめるカラー。髪にも頭皮にも優しくて、植物のカラーで染めればそめるほど、髪はハリコシ、艶もでてきます。
ただ、植物だけで染めるので、化学染料とは違って、染める時間は、化学染料入りの普通のカラーより30分〜40分時間が多くかかります。
ヘナは時間がかかるから、時間短縮をするために、化学染料を入れたり、染まりが悪いから、他の化学薬品を入れたりする、メーカーや美容師さんはおられます。
時間は短くすることはできませんが、染まりが悪いからというのは、ちゃんとした染め方を知らないから染まらないと思ってしまうだけなのです。きちんと施術できれば、植物だけのヘナでも染まります。
今まで長年ヘナを扱っていたからこそわかる、その時期等の温度や水分量。基本の温度や水分量はありますが、必ずしも、毎回同じではありません。当店でもこの温度でこの水分量で、この時間をおけば染まる。そんな数値化をしようと思ったこともありますが、やはり自然のものですので、そうはなかなかいきません。
ヘナの原料も採れた時期によって、色が濃く出るときもあれば、若干薄くなる時もあります。
お茶と同じように、今年は緑の強く味が濃いものが採れる年もあれば、緑が薄く味がうすい葉っぱが採れる年もあります。
ヘナも同じように、採れた年によって同じオレンジでも、オレンジが強くでる葉が採れる年やオレンジが若干弱い色の葉が採れる年もあります。ヘナハーブカラーに入っている、インディゴやその他ハーブの葉も同じです。
採る年によって若干でも変わるのです。
当店で扱っているヘナのメーカーさんは、その年によって違う微妙な色の違う葉を、毎年、何度も何度も配合を変えて、オリジナルの色に近い色に近づけられるように努力されています。
この葉とこの葉をこの分量で入れれば、この色になる。というわけにはいかないのが自然のものなのです。
そのことを踏まえて、植物成分100%のヘナカラーをしていただければ、きっともっとヘナのことをすんなり受け入れやすく、理解しやすいかもしれませんね。
基本の温度と水分量を立ち返りながら、その日の温度や湿度と、今までやっていた経験をベースにして、柔軟に対応する。それが植物成分100%のヘナカラーを取り扱う大事なことだと思います。
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そして、植物成分100%のヘナカラーを施術される美容師さんは、どうしてお客様がこの植物成分100%のヘナを求めて来られるのかを、もっと知って欲しいと思っています。
トレンドや流行のオーガニックとか髪や頭皮に優しそうだから、という理由だけではなく、お客様は、本当に頭皮や髪や健康のことを考えてヘナをチョイスされる方もおられますし、アレルギーや、普通のカラーでかぶれた経験された方が、もうそんな経験はしたくないと、アレルギーがひどくならないよう、植物成分100%にこだわってヘナをしたいと思ってこられるお客様がいるということを。
そこの意識が薄くて、せっかく良い品質のヘナを使っていても、そこにお店で化学染料や他の化学薬品を混ぜてしまったり、染め方がちゃんとわかっていないことに気がつかず、植物成分100%のヘナは染まりませんよと言ってしまったり。またお客様が普通のヘアカラーでかぶれたことがあると伝えているのに、化学染料入りのヘナを化学染料が入っていることを説明せずに、お客様に施術して、またお客様がかぶれてしまう話もよく聞きます。
悲しいかな、少しの染料だから、少しの化学薬品だから大丈夫ですよと。言ってしまう美容師さんも少なからずおられます。アレルギーが1度でてしまった人の中には、どんなにそれが微量でもアレルギーが出る人もいるのです。
だからこそ、お客様は植物成分100%にこだわって、それを求めていらっしゃることを、美容師さんがもっと知ってくれればと。
そしてもっと、植物成分100%で染めることの素晴らしさを知ってほしいです。
普通のカラーは染めれば染めるほど髪も頭皮も傷めますが、植物成分100%で染めれば染めるほど髪も頭皮も元気になる。人によってはトリートメントやリンスも必要なくなります。ハリコシも出てきます。髪も元気に生えてきます。そんなすごい植物成分100%のカラーがあるんです。
そんな植物成分100%カラーのことをもっと知って、自信をもってお客様に勧めてほしいです。
そんな美容師さんがもっと増えると良いなと思っております。
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